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金昌仁実践哲学教育院

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信念

自己に勝つ事こそ 総てに於いて勝つ事である。
勝とは 言葉に語弊があるが それは総て努力から成る。
自己の進歩と自己の力ある限りの可能性の追究であり此の事こそ
私達の生き涯であると思う。
第一に 有言実行の精神と 第二に 自力確認。
即ち 自分自心の力を絶えず知っておく事が大事である。
此の様な追究こそ 此の世に生を受けた私達自心の人生に意味
あるものとして 限られた人生を 無駄なく生き抜こうとする
其の実感が初めて伝わるものである。
私達 総ての生活に於いてどんな学問であれ どんな技術であれ
どんな職業であれ 自分に偽りのない 正正堂堂と言行一致に
目標を於いて闘うは 全く差別なく 是こそ強く個個の人人の
実感溢れる 何者にも勝る 心ある素晴らしい人間の生き方で
あると父は信じる。
他人に迷惑をかけた 汚れた名誉よりも 他人に迷惑かけずに
自分自心の力で精一杯耐え忍び乍ら 自分との闘いに勝つ。
其の慶びこそ 自分の人生であり過ぎた其の過程は 筆舌で尽く
せない程 多難極まりない道にぶつかる時がある。
譬え様のない 其の苦しみ 其の悲しみ 其の喜び 此の世に
人間の持つ諸諸の感情総て 其の情緒を 私達の実感として知る
事こそ 此の世に生を受けて来た尊い学びであると信じる。